インフレ目標政策 inflation target policy

中央銀行の政策目標を一定のインフレ率に置く金融政策オペレーションの枠組みのひとつ。

日本では、デフレという厳しい経済環境で議論されたことで、中央銀行が極端な手段を取る政策という誤解が強い。世界的にはインフレ目標を採用している中央銀行は先進国に多く存在し、多くの場合は、インフレ抑制のための金融政策である。日本は、デフレ下のインフレ目標論議であったため、デフレ対策、物価上昇手段として議論されてきた経緯がある。インフレ助長のため、デフレ対策としてインフレ目標が採用された例はない。

インフレ目標を採用している中央銀行でも、目標に沿って機械的に金融政策を実施している国はない。実際には経済状況に応じて自由裁量の余地を残している。アメリカはインフレ目標を採用してはいないが、バーナンキFRB議長は「ほんの少し自らの手を縛ることで、市場の信頼性は高まる」と、その有用性を説明している。

インフレ目標を採用している各国の事例

ニュージーランド 

1988年4月採用 目標インフレ率 1%~3% 中央銀行と政府の合意                         四半期ごとに3年先までの見通しを公表

カナダ

1991年2月採用 目標インフレ率 2±1% 中央銀行総裁と政府の合意                      四半期ごとに簡単な見通しを発表

イギリス

1992年20月採用 目標インフレ率 2% 政府が設定                                     四半期ごとに3年先までのインフレ、成長率見通しをファン・チャート等で公表

スウェーデン

1993年1月採用 目標インフレ率 2±1% 中央銀行が設定                               四半期ごとに2年先まで見通しをファン・チャート等で発表

オーストラリア

1993年採用 目標インフレ率 中期的に平均2%~3% 中央銀行と政府の合意                 四半期ごとに簡単な見通しを発表

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